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映画と漫画と、ときどき小説。

好きな映画や漫画の感想、日々思ったことをつぶやいています。ネタバレへの配慮はありません。

BANANA FISH

十代の私に、プラチナブロンドとライトグリーンの瞳をもつ白人が最も美しいと刷り込んだ漫画です。

色々な人に会った今ではそんなことは思っていませんけどね。

どんな髪色、瞳の色でも、どの人種でも、頂点の美しさには甲乙つけられません。

 

最初の頃は大友克洋のような絵柄で、アッシュも射撃の上手い単なるチンピラでしたよね。

金髪碧眼で頭も良いから少年愛の性癖をもつゴルツィネに気に入られていて、

少年不良グループのカリスマとしても描かれていたけど、まぁ人間でしたよね…

 

それが、アッシュの人気が出たからなのか、作者がアッシュ萌えになったからなのか、

どんどんどんどん超人になっていきましたねぇ。

私にとっては嬉しい変化でした。

 

作者の絵柄がすっきりしていくにつれ、顔がシュッとし、

髪はサラサラになり光沢も出て、肩幅も広がりモデル体型になったアッシュ。

美しさがインフレするとともに、知性も気品もインフレしていったアッシュ。

 

一般のIQテストでは計測不能な知能指数をもつアッシュ。

オーサーとの死闘で警察に捕まったところから、精神衛生センターに送られ、そこから脱出するまでの流れは一番のお気に入りです。

 

いや、ゴルツィネに捕まり、タキシードを着せられて気品で皆を圧倒したディナーも捨て難い。

いやいや、ゴルツィネのペーパーカンパニーからクラッキングによって大金を奪い、高級アパートメントに潜伏するくだりも何度読んだことか。

いやいやいや、ゴルツィネの財団の首席アナリストとして、CIAやアメリカ軍の高官と会議をするシーンだって…

 

物語の中盤から出てきたブランカも大大大好きです。

元フランス外国人部隊の傭兵達もこの人にかかれば子供の軍隊ごっこみたいなもの。

アッシュを始め、皆が必死に命をかけて戦っている中、

決して本気をみせることなく、どこまでも余裕の態度で事態を片付けていく。

かっこよかったですね~。

 

物語の終わりの方では、アッシュとブランカのどちらがより好きか考え込んでいました。

答えは出ませんでした。どちらも本当にかっこよくて。

アッシュもブランカも実在しないし、いたとしても2人が私を取り合う訳でもないので、

どちらかを選ぶ必要は全くないのですが、真剣に考えていましたね〜。

 

ところで、子供の頃はミーハーな視点でキャーキャー言いながら読んでいた「バナナフィッシュ」ですが、

子をもつ親となった今、児童虐待の観点から思い返すとやりきれない話です。

当時は英二の良さがさっぱり分からず、邪魔だから早く日本に帰れ!と思っていたのですが、

今はアッシュが英二に出会えて良かったとしみじみ思います。

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